機材紹介(単焦点レンズ編)
機材紹介ということでズームレンズ編に続き今回は単焦点レンズ編となります。
まずは前回と同じ情報。ズーム/単焦点に分けて購入順に並べ、お気に入り度合いをまとめてあります。
グレーアウトは売却済みレンズであるため、現所有レンズは6本。(★の数で5段階評価:★☆☆☆☆~★★★★★)
ズームレンズ
- AF-S DX NIKKOR 18-200mm f/3.5-5.6G VRⅡ:★★★☆☆(売却済)
- AF-S DX NIKKOR 10-24mm f/3.5-4.5G ED:★★★★☆(売却済)
- AF-S NIKKOR 24-120mm f/4G ED VR:★★★☆☆
- AF-S NIKKOR 18-35mm f/3.5-4.5G ED:★★★☆☆
単焦点レンズ
- AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8G:★★☆☆☆(売却済)
- AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED:★★★★★
- AF-S NIKKOR 85mm f/1.8G ED:★☆☆☆☆(売却済)
- AF-S NIKKOR 35mm f/1.8G ED:★★★★☆
- Carl Zeiss Makro Planar T* 2/100 ZF.2:★★☆☆☆
- Carl Zeiss Apo-Sonnar T* 2/135 ZF.2:★★★★☆
- Carl Zeiss Makro Planar T* 2/50 ZF.2:★★☆☆☆(売却済)
最近は専ら単焦点レンズがカメラに付いてます。基本的な被写体は猫や家族。
60マクロ をメインに使用しており、画角が足りない、または屋内で光量が足りない場合は 35 f/1.8 の出番、動きが少ない(寝ている)場合はツァイスの出番。といった感じです。
持ち出す場合も単焦点二本が多く、使うレンズはそんなに変わりありません。
60マクロ を中心に集合写真などの記念撮影的な要素を含みがちな時は 35 f/1.8 とセットで、花やポートレートなどをより印象的に撮影したい場合は中望遠を組み合わせています。
それでは単焦点レンズ7本を入手順にレンズの購入動機と感想、売却理由をまとめて行きましょう!
AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8G:★★☆☆☆(売却済)
まず最初に手にした単焦点レンズはコレ。
D90 購入後、2週間もせずにカメラのキタムラで新品購入しました。
期待に胸膨らませて使ってみましたが、便利ズームに比べてボケは確かに大きいものの琴線に響かず。
どうもシャープさに欠ける感じがして、ピント調整なども数回行い使ってみましたが、あまり好きになれませんでした。
特に 60マクロ を買った後には明らかに 色乗り、解像に乏しく、全てがいまいちに見えてしまい使用頻度激減。
売却理由:使用頻度が低い。思った以上に売却相場が高く良い値がついた
AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED:★★★★★
私にとって 60マクロ は特別なのでお気に入り度合いは満点。
寄れてAFが早い事が非常に便利なため、標準レンズとして常用しています。
AF-S NIKKOR 85mm f/1.8G ED:★☆☆☆☆(売却済)
ヤフオクにて中古品購入。
D90 における 60マクロ の使用感を求めて、中望遠レンズを物色。
DxOMark スコアを価格で割ることで算出したコストパフォーマンスが非常に高かったため選定。DX35 f/1.8 でのモヤっと感が非常に印象悪かったため、解像力(シャープネス)を重視し最も現実的な選択をしました。
購入後の感想としては解像云々以前に寄れないことが非常にストレスに。
最短撮影距離は 80cm なので中望遠レンズとしては普通ですが、当時所有のレンズで最も寄れないレンズは 24-120 の 45cm であったため最短撮影距離の重要さを痛感することになってしまいました。
屋外でもっとポートレートを撮れば印象が変わったのでしょうが、室内で飼い猫を撮る私には向いていないと感じてしまい、さらにフードのロックが緩い個体(レンズ側のバヨネット部を舐めてしまっている)であったためほとんど使用することなく売却してしまいました。
売却理由:寄れないと使い勝手が悪くほとんど使わない。ハズレ個体*だった
*ヤフオクなど安く個人売買する以上リスクとして仕方ないと理解しています
AF-S NIKKOR 35mm f/1.8G ED:★★★★☆
懲りずにヤフオクにて中古品購入。
ちょっと安く状態が良さそうな品にとりあえず入札したらそのまま落札。
落札後 DX35 f/1.8 を手放した理由を冷静に思い返し、焦点距離 35mm のボケ具合がそんな好みではなく「あーあ。無駄な出費になりそうだなぁ」と思いながら使ってみたところ「あらやだ。結構いい写りするじゃない。」と、いい意味で裏切られました。
まずは解像力。DX35 f/1.8 より明らかに解像します。(価格差が倍あるので当然か…)
あとは APS-C 専用レンズより周辺減光が大きく、レンズ性能としてはネガになるのですが、適度な減光は被写体が浮き上がって見え「なんとなくいい雰囲気の写真」になるため気に入っているのだと思います。そして抜群に軽く、花形フードも結構カッコいい。
上でも書きましたが家族で記念撮影するにはちょうどいい画角。かつ軽いので持ち出しハードルが低く頻繁に使ってます。
ただ、明暗差のある被写体に対して絞り開放で撮影した場合盛大なパープルフリンジを発生するため ★ 一つマイナス。
Carl Zeiss Makro Planar T* 2/100 ZF.2:★★☆☆☆
もはや新品を手に入れる事は叶わないため、ヤフオクにて中古品購入(状態は非常に良い)。
85 f/1.8 の反省を生かし、寄れる中望遠ということでマクロレンズを選択。「好きなレンズはマクロプラナーです。」キリッ。とか言えたらカッコいいと思って購入。
真面目な理由としては、当初は純正 105マクロ を購入するつもりでしたが、設計が古く買った直後にリニューアルされたら嫌だなと思いツァイス沼に飛び込みました。Zマウントレンズの開発が急務の今では Fマウントの 105マクロ は恐らくリニューアルされないので杞憂でしたが。
あとは、AFレンズはもはや電子機器ですので陳腐化、修理不可になるのも早いですが、MFレンズ(電子接点ついてて基盤入っているけど)であれば将来的にミラーレスに移行した際にはもう一度輝くだろうし、資産価値もキープできるだろうと踏んで購入。最新の Milvus にしなかったのはビジュアルが最大の理由で、機能面でもラバーのピントリングに埃が大量に付くのが嫌だったからです。
レンズとしての評価は、当初心配した MF 操作も流石に動いている猫は無理ですが、寝てれば使えるし、f/4 以上に絞って打率を上げる。など対策可能で、思ったほどネックとはなっておらず、解像力については噂通り絞り開放から抜群です。
ただ、万能な中望遠レンズとしての期待値が高すぎたが故に、中途半端な距離で解放付近で撮って背景がざわついた時と色収差が派手に出た時の「あれ?こんなもん?」という印象が強く残ってしまっており、お気に入り度合いが低いです。
記事のために改めて写真を見返すと近接領域ではボケも素晴らしく文句無し、遠景で絞れば隅から隅まで本当にきっちり気持ちよく撮れているので、もっと使い続けていくうちに印象が良くなり好きになれるといいなー。
と今は思っています。
Carl Zeiss Apo-Sonnar T* 2/135 ZF.2:★★★★☆
こちらも新品は Milvus になるため 旧型をヤフオクにて中古品購入(状態は非常に良い)。
購入価格とほぼ同じ値段で売却できるため、みんな大好き魔法の言葉「実質無料」を唱えて購入。
着実にツァイス洗脳が始まっており、調べだすと気になるのが ディスタゴン/プラナー/ゾナー といったレンズ構成での違い。(マクロ)プラナーがいまいちツボに嵌らなかったため、ゾナータイプの中望遠ではどうかと。
「これでダメならツァイスは辞めよう」と思って購入しましたが、ファインダー覗いて感激、撮影画像みて衝撃。二度びっくり。久しぶりにレンズで「おぉ。凄い…」と思いました。
非常にコントラストが高く(色乗りが良い)月並みな表現になりますが立体的な描写だと感じたことと、135mm の画角で f/2 のレンズが作り出すボケ量は私史上最大であり、見たことのない絵になったため D90 に付けた MicroNikkor で感動したのと同じ理由(60マクロ のレビュー参照)で凄いと感じたのでしょう。
最短撮影距離は 85 f/1.8 と同じ 80cm ですが、画角が狭く、撮りたい構図にすると必然的に遠ざかるため同じ 80cm でも寄れないストレスは少ないです。AF-S Nikkor 105mm f/1.4 ED の最短撮影距離が 100cm であることを考えると、比較的寄れるレンズのようです。
室内で日常的に使うにはちょっと長すぎますが、この写りをするならと久しぶりに感じたレンズですので、これからも大切に使います。
Carl Zeiss Makro Planar T* 2/50 ZF.2:★★☆☆☆(売却済)
カメラのキタムラにて並品を中古購入(上記写真は ZFです)
MP100 と AS135 の MFレンズ を使いこなすために、普段から MFレンズ を常用可能か試してみるため購入。
比較対象は当然 60マクロ ですが残念ながら標準レンズとしては不採用となりました。
写りに関しては確かにツァイスの方が良いと思います。特に光量が十分な太陽光下での写りと開放での解像力には差があります。
スペック的にも MP50 が一段明るいものの、解像に多少目をつぶれば全体的にコントラストが高いと言われている 60マクロ も写りはそんなに悪くないということと、MP50 ではピンボケ写真量産により打率が大幅に下がってしまったため使いこなせないと判断しました。
焦点距離 100mm や 135mm であれば多少絞っても大きなボケが得られますが、50mmであればやはり f/2~f/4 の開放付近で使いたいので被写界深度が極薄に。
レフ機最高クラスのファインダー(D850)をもってしても、f/2 ではピントを外すことが多く、猫程度の動きがあるともう全然追えません。いいレンズだとは思いますが、今の機材では有効に使えずお気に入りとはなりませんでした。
ちなみに、ミラーレス機であればMFアシストによる拡大やピーキング併用で常用できるかもとは思いましたが、老後の楽しみにとっておきます。
売却理由:ピント合わせが辛い。
ちなみに購入価格よりも高く売却できました。マクロプラナーバブル万歳。
まとめ
10年かけて自分で思っていた以上に色々なレンズを使ってきましたが、振り返ってみると期待して買ったレンズほどイマイチに感じています。余りハードル上げたり、先入観を持たずにレンズを選びたいものですね。
レンズに求める性能としては解像力を求めがちですが、こうやって並べてみるとどちらかというとコントラストが高い(俗にいう抜けが良い)と言われるレンズが好みのようです。
コントラストが高いとされることが多いツァイスレンズは確かに高性能ですが、基本的にはブランド(信仰)の上に成り立っている高価なレンズです。ぶっちゃけ費用対効果悪すぎです。
ですが D850 の紹介記事でも書いた様に所詮趣味です。家計に影響のない範囲でコストパフォーマンスはさておき今後も色々な理由付け(言い訳)をして、お気に入りのレンズを探してゆこうと思います。
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