FX用広角ズーム。AF-S NIKKOR 18-35mm f/3.5-4.5G ED ①
広角ズームレンズレビュー Part.1
AF-S NIKKOR 18-35mm f/3.5-4.5G ED(以下 FX18-35)
APS-C(DXフォーマット)専用レンズである AF-S DX NIKKOR 10-24mm f/3.5-4.5G ED (以下 DX10-24)からフルサイズ化(D90 → D750)に伴い、上記レンズへと 2017年1月にリニューアルしました。
1年以上使ってみたので、二部構成でレビューしてみたいと思います。
Part.1:FX18-35 レンズ単体レビュー
Part.2:DX10-24 からの移行について
Part.1:FX18-35 レンズ単体レビュー 総評
ガチな撮影じゃない人向け。非常に軽くて絞れば隅々まで良好な写り。
開放値は 小三元*1 より明るく意外と守備範囲は広い。
ただし、最高画質を求める人(特に星景やる人)はさっさと 大三元*2 に行くべき。
*1:AF-S NIKKOR 16-35mm f/4G ED VR
*2:AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G ED
撮影場面毎の作例と感想
1.遠景
18mm / F16
35mm / F16
広角端の画角に不足は感じません。
2.近接
18mm / F3.5
フルサイズなので、寄ればこれくらいのF値でもかなりのボケ量です
3.夜景(星景)
18mm / F8
三脚立てて絞って撮影する分には夜景も周辺まで問題なし。(こんなにゴリゴリ現像したらそりゃ関係なくなるか?)
18mm / F3.5
星景に関しては私の腕では難しく、解放で周辺部が盛大に流れてます。
明るさが決定的に足りないか?
撮影&現像テクニックも含めて精進が必要です。
4.逆光
18mm / F16
さすがに直に太陽入れるとゴースト出ます。普通です。
まとめ
16mm や14mm の画角が必要か?と心配してましたが、杞憂でした。
遊びレベルの記念写真撮影においては出てくる画にも不満はありません。そのため最初に書いた結論の様に、お手軽な撮影者に向いてます。
非常に軽くて絞れば隅々まで良いです。ただし、解放からの画質を求める方には不向きですので、Nikon の純正広角ズームを選ぶなら私は下記二択をオススメします。
Nikon 超広角ズームレンズ AF-S NIKKOR 18-35mm f/3.5-4.5G ED フルサイズ対応
- 出版社/メーカー: ニコン
- 発売日: 2013/03/07
- メディア: Camera
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Nikon 超広角ズームレンズ AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G ED フルサイズ対応
- 出版社/メーカー: ニコン
- 発売日: 2007/11/15
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おまけ
1. 今後の広角レンズに関して
星撮りの際には光量不足を感じたので、下記思考で別のレンズに興味が。。。
と、なりかけましたが実はさらに続きが。
- 最高画質で星を撮るなら結局 F2.8 以上まで絞る必要がありそう
- そもそも 20mm/F1.8 単焦点1本で山行くか?
- 念のため標準画角も必要じゃない?(現状は 35mm を DX クロップで換算約 50mm)
- じゃあ AF-S MicroNIKKOR 60mm f/2.8G ED と二本で。
- 二本持つなら重量的に大三元と同じでは? 20mm/F1.8 で周辺追求すると結局星景は F2.8 以上に絞るし。
- 大三元は画角が 14mm から撮れて最高!Nikon ならこのレンズ使わない手はないよね!
- でもやっぱり出目レンズであることと、円形フィルターが使えないのは厳しいかな。
- フィルター使える実用的な広角ズームなら小三元か?VR(手振れ補正)も付いてるし。
- ちょっと暗いし、画質とかの評判的にも FX18-35 の方が良くない?
- やっぱり FX18-35 が正解だ!
- 18mm は結構違和感なく使える。問題ない。
以下、無限ループ(笑
思い込みを多分に含んでいるのでつっこみ所は各人色々あるでしょうが、あくまで私個人の思考です。そして収束しませんでした。
しかし、無限ループは逆説的に言えばどこで止めても購入理由があるため自分を納得させられます。そのため今私は FX18-35 を大切にすべきと考えています。
2. 大三元について
ちなみに思考パターンには別ルートもありまして。。。
- 20mm/F1.8 が気になる。
- 広角を 買い足す or 入替える なら大三元まで行っちゃえ!
- そのうち発表されるであろうNikonのフルサイズミラーレス機ではショートフランジバックが採用されるとの噂あり。
- 新広角大三元は確実に小型化の恩恵を受けられる(と言われている)。
- 現実的にはどんなに素晴らしいミラーレスが発表されても、すぐに本体を移行する費用は捻出できない。
- 新大三元に恋い焦がれる。または現行大三元の価格下落を期待する。
- どちらせよ今は待機。
まあ、結局こうやって悩んで想像するのが一番楽しい訳で。
発散しましたが、FX18-35 は最高画質が不要な人には使いやすい良いレンズです。
Part.2 は DX10-24 からの移行について です。