ついにそちら側の世界へ。Nikon D750
2010年6月にデジタル一眼レフ Nikon D90 を手にしてから早6年。
ついにやってしまいました。
Nikon D750。そうですフルサイズ。感慨深いものです。
2014年9月に発売された機種なので既にレビューし尽くされていますが、それでもやっぱり言わせて下さい。
フルサイズ最高!と。
ベタ惚れポイント!(購入動機)
- 高感度ノイズ耐性
- 握りやすさ(グリップ)
- 軽量さ(質量)
- 再生時 OKボタン 一発拡大
- オートWB の性能向上による JPEG 運用(& EXPEED 4)
- ユーザーセッティング機能
- 暗所AF性能
- Wi-Fi機能
- チルト液晶
1〜3:誰にでもオススメな性能
4〜6:個人的に惚れ込んでいる機能
7〜9:購入駄目押しポイント
ぶっちゃけ発表当時から「君に決めた!」状態で、あとは財布との相談でした。
発売から2年。長かった。。。
ポイント解説
1.高感度ノイズ耐性
個人的に許せる限界 ISO は下記の通り。D90 から2段弱向上。
D90:上限 ISO 3,200(Lightroom 3 にてノイズ処理)
D750:上限 ISO 12,800(JPEG 撮って出し)
左:D90 ISO_3,200 Lightroom 3 ノイズ処理, WB, 露出 調整
右:D750 ISO_12,800 JPEG 撮って出し(高感度ノイズ低減_Low, WB_AUTO2, DXクロップ)
若干 D90 の方が綺麗ですが、ISO 12,800 が十分使えます。(普段は ISO オート上限 6,400 にて運用)
RAW 現像の手間を考えると D750 は非常に楽です。
これがフルサイズの実力か! ((((;゚Д゚)))))))
2.握りやすさ(グリップ)
モノコック構造によって本体が薄型化し、深いグリップになってます。持ちやすい。
一度体験するともう戻れません。実際の重さより軽く感じられます。
個人的には D5500 ≧ D750 > D90 ≫ D7200
3.軽量さ(質量)
Df を除くと FX機(Nikonのフルサイズフォーマット機のこと)で最も軽いです。
軽さは正義。
あくまで FX機の中でですが。
誰にでもオススメできそうなポイントは上記3つ。
ここから先はちょっと微妙なポイントも含んできますが、
個人的に惚れ込んでいる機能になります。
4.再生時 OKボタン 一発拡大
再生画面で OKボタンを押すと、拡大される機能を割り当てることができます。
上位機種(D5 / D810 / D500 など)はみんなこれができる。D7000 系は未調査。
どういう事かと言うと、
撮影した直後にピントチェックのために+ボタンを連打しなくていいです。
しかも、撮影時に合焦していたフォーカスポイントを自動的に選んで拡大してくれるため、十字キー(マルチセレクター)連打も不要という素晴らしさ。
<OKボタン 拡大イメージ> D750 取扱説明書より引用後加工
これが非常に快適。ピントの確認がすぐできるので、
帰宅後「あー。ピントがー。」っていう失敗写真を減らせます。
オススメは 拡大倍率 50%*。マクロ撮影を好む人なら100%*でも良いかと。
*撮影画像サイズにより変化します
5.オートWB の性能向上による JPEG 運用(& EXPEED 4)
いわゆる ”Nikonの黄色かぶり” が大きく改善されました。
D90 使用時はこの黄色かぶりを改善するために Lightroom 3 を導入して RAW 現像していましたが、EXPEED 4 から出力される JPEG はそのままで違和感が少ないです。
WB は写真の上達を考えるならばオートは使用せず、撮りたい画をイメージして設定することが望ましいでのすが、記念写真や咄嗟の撮影ではやっぱり頼りになります。
6.ユーザーセッティング機能
撮影モードダイアルに設定を登録できる機能のことです。
上位機種(D5 / D810 / D500 など)に無い機能としては、最高の物だと思ってます。
モードダイアルなんて入門機っぽいし、設定を素早く変える事が出来ないから無駄。
って言う方が結構いらっしゃいますが、コレまじで便利です。
変な日本語になってますが、シャッター押しただけで撮れる状態にするということです。
- 使用場面:国内の観光地や結婚式なんかで他人に撮ってもらう時。
<設定内容>
- Pモード
- ISO 自動感度設定(上限は画質が許容できる限界まで)
- ライブビュー AF 設定:AF-S 顔認識 AF
- (AF-Sモード時フォーカス優先)
- 電子音が鳴る設定
- AE/AF ロックボタン設定:AE-ON 以外に設定
上記設定を登録したモードでライブビュー状態で撮影者に渡すと、まるでコンデジのような感覚で失敗の確率が少なく撮ってもらえます。
普段は 親指AF を使っているので、半押しピント合わせに慣れきっている人にそのまま渡すとピンボケ写真を量産してしまいます。
いちいち設定解除してお願いしていましたが、この機能のおかげで手間が解消です。
フォーカス設定を初期状態に戻すのって面倒だし、普段しないから分からなくなって焦るんですよ。。。
上記3つが個人的に大変重宝している機能です。
残りの3つに関してはまあ、無いよりあった方がいいよね。位の感覚です。
7.暗所AF性能
せっかく高感度ノイズ耐性が上がったのに、ピント合わなきゃ意味無いよねって事で。
8.Wi-Fi機能
旅行中など、出先から家族にキレイな写真が送れます。
9.チルト液晶
三脚使用時に姿勢が楽です。
で、撮れる写真は変わった?
気になる画質はと言いますと。良くなりました。
- ISO 1,600~3,200 のノイズが減った(以前は 3,200 までで運用)
- 同一画角においては APS-C よりボケが大きくなるため、立体感が増した
- 高画素化によって緻密さが上がってくっきりした絵になった(PC 鑑賞で)
D750 で初めて三脚立てて記念写真撮った時に、妻も「おー!前と違う!」と言っていましたので、贔屓目なしに画質の向上はあるかと。
ですが、実際には画質向上よりも AF とオートWB の性能向上によって失敗写真が減った事の方が効果があったかなと思います。
やっぱり下手な奴こそ、高い機材に助けてもらうべきですね。
不満な所って何かある?
不満はほとんどないです。
シャッタースピード 1/4000 秒が気に入らない人多いみたいですが、D90 と変わらないし、本体サイズが大きくなる位なら個人的にはむしろ願い下げです。
強いて不満を挙げるなら、Bluetooth の "SnapBridge" に対応していない点でしょうか。
まあ最新機能の搭載に関しては発売時期によるため、不満というよりはただ羨ましいだけですね。
まとめ
二年間待ちわびただけあって満足度は非常に高いです。
途中、D500 発表の衝撃にグラリときましたが初志貫徹。
自分が何を最も求めているかを考えると、高感度ノイズ耐性だったため D750 にしました。
加えて自分の性格上、一度フルサイズを経験しない限り「いつかはフルサイズ」の幻想(呪縛)からは逃れられないと考えたからです。
まあ、この次には多分「フラッグシップ」の誘惑が控えているわけですが...
何はともあれ D750 はそろそろ底値でしょうし、総じてオススメできる機種です。
今、悩まれている方は是非行ってしまって下さい。きっと満足できるはずです。