white-plum

猫とかカメラとか猫とか

私が愛して止まないレンズ。AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED

 

Nikon 単焦点マイクロレンズ AF-S  Micro 60mm f/2.8G ED フルサイズ対応

AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED

私が最も愛して止まないレンズ。

 

デジタル一眼レフを買ってまず最初に憧れる撮りたい写真は、”ボケ” を生かした写真って方が多いと思います。 

そこでよくおすすめされているのが、Nikon APS-C機であるなら何と言ってもコレ。

Nikon 単焦点レンズ AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8G ニコンDXフォーマット専用

Nikon 単焦点レンズ AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8G ニコンDXフォーマット専用

 

小さい、軽い、明るい、ボケる!言い尽くされています。

私も例に違わず、この単焦点買いました。

標準画角(35mmフィルム換算50mmの画角)となっており、人間が見ている視野と同じ様に切り取られるので使いやすく、絞り開放(f=1.8)で撮影すると、

おお!ボケるボケる!すげー!ってなりました。

 

でも、正直こんなもんかなって感じでした。

そんなNikon党の方に是非使って頂きたいのが、今回紹介する一本となります。

 

機能的なおすすめ理由

機能面で優れている点としては上記 2 点が挙げられます。

スペックに関して多くは語りませんが、とりあえずAFが早くて寄れるだけでかなり使い勝手が良いのでおすすめです。

  

気持ち的なおすすめ理由

使い勝手が良い点もさることながら、私が最も推したい理由としては

Micro Nikkor 半端ねぇ。

という点です。自分で書いてて説明になってないのは十分承知しております。

なぜその様な評価になっているかと申しますと、レンズによって写真が大きく変わることを体験できた最初のレンズであったため、私にとっては ”とても凄いレンズ” となってしまっているという事です。

 

Micro Nikkor との出会い 

私がデジタル一眼レフを買うに当たってNikonを選んだきっかけとしては、祖父がNikon党だったということが大きな理由の一つでした。ぶっちゃけ基本を教えてもらったり、いつかレンズ貰えたりするかも。っていう下心が根底にあったりした訳です。

そして祖父の家で出会ったのが、銘レンズと名高い Micro Nikkor ことコレでした。

f:id:white-plum:20150511010828j:plain

Ai Micro-Nikkor 55mm f/2.8S

なぜマクロではなく、マイクロとなったかは熱い話がありますが、今回は割愛します。

そこでD90にこのレンズ付け撮影してみたところ、”被写体の立体感” を感じられたため、先に書いた通り「え?何コレすげぇ。」と感動し、衝撃を受けた訳です。

しかしながらこのレンズ、D90ではマニュアルフォーカスしかできません。そんな訳で、Ai Micro-Nikkor 55mm f/2.8S の後を継ぐAF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED を購入した次第です。

 

真のおすすめ理由 機能と感覚。なぜそうなったか。

人様におすすめするに当たり、私が感動した要因を客観的に分析すると非常に単純でした。

 

結論:焦点距離60mm 絞りf 2.8の画像(ボケ量)が、初めて見ると感動するくらい素敵だった。

 

ということです。

要するにレンズのスペックと焦点距離と画角の関係、焦点距離とボケの関係性に対する理解が不足してただけです。

当時のレンズ構成はDX18-200mm/f3.5-5.6高倍率ズームとDX35mm/f1.8の単焦点のみ。焦点距離50-70mmでは高倍率ズームのf4.8-5.0程度しか体感した事がありませんでした。

立体感を感じた最大の要因は焦点距離60mmにおけるf5.0とf2.8の二段弱のボケ量の違いにあると考えられます。

加えて歪みの少なさ、単焦点レンズの高いコントラストによりピント合掌部の緻密さを浮き立たせ、立体感を増長させたのでしょう。

私の理解が不足していた部分は、35mm換算(フルサイズ換算)というのは焦点距離に対する画角の話であり、ボケ量に対してではないという点です。

APS-C機において焦点距離35mmのレンズを装着しても画角はフルサイズ機における焦点距離50mm相当になりますが、ボケの大きさはあくまで35mmのレンズのそれでしかありません。

同一の絞りであれば、フルサイズ機における標準画角(焦点距離 50mm)のボケの大きさはAPS-C機であれば中望遠(焦点距離 50mm ≒ 換算 75mm)でしか体験できません。

 

「とりあえず一眼レフで綺麗な写真撮りたいなー。」位の人々だと、価格的にもサイズ的にも APS-C機 & 高倍率(または標準)ズームで始める人が大多数だと思います。

おすすめされている明るい単焦点APS-C機において標準画角となる焦点距離 35mm 付近のレンズが多く、焦点距離が50mm以上と長くf 2.8 以下となるレンズはもう一歩深みにはまる必要があるため、体験する機会が少ないです。

望遠になればなるほど明るいレンズは高価であり、気軽に踏み込みにくい世界だとは思いますが、そんな世界を少しだけ垣間見れるレンズが本レンズかと。 

 

長々と書き綴りましたが、下記がきっと真におすすめするべき理由かと思います。

  • 焦点距離 50 mm 以上で f 2.8 以下
  • 高い解像感と比較的安価かつ実用的なAF

NikonAPS-C機をお持ちの方は是非、このレンズを体験してみてはいかがでしょうか?

Nikon 単焦点マイクロレンズ AF-S  Micro 60mm f/2.8G ED フルサイズ対応

Nikon 単焦点マイクロレンズ AF-S Micro 60mm f/2.8G ED フルサイズ対応

 

希望小売価格:¥94,500 実売:¥70,000 前後

(価格調べてびっくり。高っ。ちなみに私は 2011年冬頃 に¥47,000 位で購入)

寄れないことと、AF速度はともかくとして、おすすめ条件を満たす物としてはコレらも良いんじゃないかと。

85mmは私が欲しい(←買いました)

Nikon 単焦点レンズ AF-S NIKKOR 85mm f/1.8G フルサイズ対応

Nikon 単焦点レンズ AF-S NIKKOR 85mm f/1.8G フルサイズ対応

 

 

欠点

私にとっては特別なレンズですが、当然完璧ではありません。欠点も色々あります。

まず最新レンズではないため、単純なスペックは近年のレンズに比較し低い。高画素機に耐えうる四隅までの高い解像度、色収差など。特に紫フリンジは結構出ます。

そして私が思う最大の欠点は、何と言っても多くの Nikon信者憧れの的である AF-S Nikkor 58mm f/1.4G と焦点距離がだだ被りなので、先に手にすると憧れのレンズを買いにくいって事ですね。マクロレンズってことで 言い訳 差別化はできますが)  

 

作例 

DSC_7827.jpg

60 mm, f / 3.0, ISO 400, 1/4000 秒, D90

 

D75_1783.jpg

60 mm, f / 6.3, ISO 800, 1/1000 秒, D750

 

2019/04/18 記事修正

 

 

 関連記事